この講座の概要

この講座は、株式の模擬投資を通じて経済の動きと会社の業績・株価との関係に触れることを目的とした金融リテラシー教育の講座です。
高等学校で金融教育を担当される先生方の一助になることを願い、用意させていただきました。
(教材となるアプリは無料でご利用いただけますが、学校教育の現場での利用に限ります。)

以下にこの講座の概要を簡潔に紹介させていただきます。

(1)カリキュラム

この講座は、1回の授業時間を45~60分と想定し、次の3回の授業で完結する内容となっています。
(担当の先生の受け持ち時間の中に組み込んでいただくことを前提としています。)
 1回目:株式投資と「賢者のポートフォリオ」
 2回目:アプリを操作して、銘柄選択を体験
 3回目:チーム同士の対抗戦

後にご紹介する「賢者のポートフォリオ」アプリを教材として、生徒それぞれが自ら端末を操作しながら進めるアクティブラーニングを核としたカリキュラムです。

授業のハイライトは3回目のチーム対抗戦。
理解度の深浅をチームで平準化しながら、銘柄選択を他のチームと競い合います。
経済や金融の世界への興味が自然と芽生えます。

授業の進行は担当の先生にお願いしますが、以下の資料を用意しています。

 ①生徒向けPDFテキスト
  テキストブックであると同時にアプリの操作マニュアルも兼ねたPDFファイルです。
   インターネットに接続された端末から当該のファイルを開き、必要に応じてPDF上のリンクからアプリにアクセスします。
  (QRコードも掲載していますので、印刷したテキストから端末で読み込むことも可能です)

 ②担当の先生向け資料
  各回の授業の進め方を詳細に記述した資料で、授業の進行マニュアルとしてそのままご利用いただけます。
   もちろん、これをアレンジした形で進めていただいても構いません。

この講座はGIGAスクール構想の下で全生徒に配備された端末を利用することを前提としています。
本講座で利用する「賢者のポートフォリオ」アプリはインストールの必要のない「クラウドゲーム」で、校内のインターネット環境の下で作動します。

(2)「賢者のポートフォリオ」とは?

「賢者のポートフォリオ」は、株式の模擬投資を繰り返す中で経済や金融市場のダイナミズムに触れ、金融関係の基礎知識が自然と身に付くアプリです。
ゲーム形式のアプリとなっていますので、高校生にも無理なく、楽しく学ぶことができます。

過去にタイムスリップ、その時点の経済や市場の状況を把握した上で投資する銘柄を選択、選んだ銘柄のパフォーマンスに応じてポイントを獲得、というプレイを繰り返し、高位のメダルや高い累積点数の獲得、あるいは少ないプレイ回数での早上りなどを目指します。
過去の実データを用いており、銘柄選択の後に実際のパフォーマンスをすぐに確認できるのが、このアプリの最大の特長です。

(シングルプレイ)
このアプリの基本のプレイモードで、2回目の授業の際に利用します。
1人1人別々にプレイするので、理解度の深浅を気にせず、自分のペースでゴールを目指せる個別最適化型の教材と考えることができます。

以下の紹介動画(約1分40秒)をご参照ください。
https://kenja-port.com/lpinfo/knj_2022_ifo_single_0_v220911.mp4

(ギャザリングコンペ)
3回目の授業のチーム対抗戦で利用します。
参加チームの順位やポイントの獲得状況などを見ながら、プレイを進めることができます。

次の紹介動画(約1分)をご覧下さい。
https://kenja-port.com/lpinfo/knj_2022_info_gathering_v20220911_v1.mp4

なお、ギャザリングコンペでは「森のブーティ」というキャラクターを参戦させることができますが、この授業では生徒のチームだけで競い合います。

この講座の意義

(1)生徒への効果

高等学校の金融教育が2022年度から義務化された背景には、わが国の若者の金融リテラシーのレベルが欧米先進国と比べて見劣りしていることがあります。

わが国では大人世代でも「証券投資を必要と思わない」者が大多数を占め、「金融や投資に関する知識を持っていない」ことがその理由の上位に挙げられています。
またわが国では「証券投資のイメージ」を、難しい、ギャンブルのようなもの、なんとなく怖い、お金持ちがやるものと捉える人が多く、お金持ちは悪いことをした人、お金の話をするのは品がないといった乱暴な見方もまかり通っています。
現代の高校生もそうした社会環境の中で育ってきており、金融に関する興味が希薄なことが懸念されます。

要するに、金融教育は負のモチベーションからのスタートなのです。
お金や投資に関する先入観をリセットし、資産形成は生きていく上で必要な行為だと認識させ、投資を正しく知る興味を持たせるのには多大なエネルギーが必要とされます。

その一助となるのがゲームです。
教育へのゲームの組み込みは10年以上も前から教育工学(EdTech)の世界的な潮流となっています。

投資教育をゲーム化した「賢者のポートフォリオ」は、若者の感性を刺激し、投資に対する興味を湧かせる力を持っています。
15校以上の大学の先生に採用され、その授業を履修した学生へのアンケートでは86%の学生が「金融経済環境と株式投資に関する知識が深まった」と回答してくれました。

※この調査の結果に興味がある方は以下をご参照ください。
https://am-life.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/am-life_survey_20220717.pdf

(2)先生にとってのメリット

神戸大学が高等学校教員に対して「学校で金融教育を実施する場合に何が問題になると思うか」と問いかけた調査では「教える側の専門知識が不足している」との回答が51.5%と最多でした。
※高等学校教員に関する調査(神戸大学経済経営研究所、2019年3月)

この講座では、先生の側に高度な専門知識は要求しません。
3回ともに、授業時間の大半は生徒自身が自分で考えながら端末を操作する時間となります。
授業の進行をコントロールし、3回目の授業のチーム対抗戦を盛り上げるのが先生の主な役割です。

「賢者のポートフォリオ」のモットーは「習うより慣れろ」。
先生が難しい専門知識を無理やりに詰め込むのではなく、生徒自身が、ゲームでいい結果を出したいという気持ちを原動力に、アプリの中で様々な情報を求める中で自然と基礎的な知識を身に付けて行きます。

興味を持たれた方へのご案内

(1)体験イベント

弊社では、この講座の導入に興味のある先生向けに当該授業の体験イベントを随時開催する予定です。

この講座のカリキュラムを半日で網羅しての実施となりますので、先生方に本講座の内容をご理解いただくだけでなく、ご自信が授業を進める上でのリハーサルともなります。
本講座の導入に先立ってこの体験イベントにご参加いただくことを原則とさせていただきます。

開催日時などが固まりましたら「県立高校生学習活動コンソーシアム 情報配信」でお知らせしますので、是非ご参加ください。

(2)お申し込みからの流れ

(先生:申し込みフォームからの送信)

この講座への申し込みは末尾の申し込みフォームから行ってください。

(弊社:お申し込みを受け付けたら)

①先生ご自身のユーザーアカウントの作成とご連絡
・先生ご自身のユーザーアカウントを作成し、メールにてログイン方法などをご連絡いたします。
・アプリを無制限にご利用いただけますので、予習などにご活用ください。

②生徒のユーザーアカウントの作成と一覧表の送付
・お申し込みいただいたクラスおよび生徒の数に相当するユーザーアカウントを作成いたします。
・全生徒分のユーザーID(ログインID)とパスワードの一覧表をエクセルのファイルでお送りします。

③担当の先生向け資料
・「本講座の進め方」と題したPDFファイルをお送りいたします。
・この資料は、各回の授業の典型的な進め方を詳細に案内したもので、授業の進行マニュアルとしてご利用いただけます。

(3)生徒用PDFテキスト

生徒向けの授業テキスト(兼操作マニュアル)はWEBからアクセスするPDFファイルとなっています。
上記の「担当の先生向け資料」に当該のURLを掲載していますので、それを事前に生徒にお伝えください。
アプリへは、当該のPDF上に貼られたリンクからアクセスします。

授業の実施に当たっては、まずこの「生徒用PDFテキスト」に目を通し、その上で「担当の先生向け資料」で進行方法の確認をしてください。
「担当の先生受け資料」は典型的な進め方の例であり、アレンジしてご利用いただいて結構です。

お申し込みはこちらから

以下はお申し込みのフォームです。
各欄にご記入の上で、ご送信ください。

    (連絡先)

    (対象のクラス・人数など)

    「賢者のポートフォリオ メンバーズ倶楽部」事務局より、なるべく速やかにご返信をさせていただきます。

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